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人狼ゲーム~第一回まとめ(物語風)~

【記事作成:スピカ】

※本記事は、6/7に行われた「第一回人狼大会」の2戦目(本番)の様子を、物語テイストに仕立てたものです。実際行われたゲームと比べ、かなり脚色している部分があります。また、発言の順番や言葉を部分的に変更しています。
※登場人物名は実際に参加したキャラクター名を使わせていただいていますが、全て敬称略で記載しています。
 

――6月7日、深夜。悲鳴が闇夜に響き渡った。そして、獣の叫びがこだまする。人に扮し、人を貪り喰らう人狼。彼らが村人にまじり、一人喰った。しかし、村は寝静まり、誰一人として異変に気付く者はいなかった。その夜のうちまでは……。

 夜が明け、愚鈍な村人たちもついに異変に気付く。――死体だ。無残にも獣に喰われたあとがある。一体何者が、何の為にこのようなことをしたのか。この死体を目にした村人は誰しも気付いた。人狼。そう、この村人の中に人狼が潜んでいる。村人たちは、全員一箇所に集まり、会議を開いた。議題は「誰が人狼か」。この中の誰が人狼なのか投票で決定し、処刑するのだ。隣の奴が人狼かもしれない。大人しいあいつが、もしかしたら人狼かもしれない。一体誰が人狼だろうか。正体がつかめない。だから、話し合いの中で真実を暴き、人狼たちを一匹残らず駆逐するのだ。だが、人狼とて無為に殺されることを望まない。人を騙し、欺き、喰らい、何が何でも殺されないように仕掛けてくるだろう。人狼を駆逐するのが先か、村人が喰い尽されるのが先か。かくして、村人と人狼の、生き残りを賭けた心理戦が始まろうとしていた――。

集まった村人は九人。スピカ、スプレ、りつ、ファウ、エリ、ラプラス、Odio、ちゃあ、Shilverhound。彼ら全員が疑心暗鬼にかられ、他の村人を疑っていた。この中に混じった人狼たちを除いては。

 一日目の昼。誰を人狼と疑い、処刑するか。最初の話し合いが行われた。物々しい雰囲気の中、一人の村人が声を上げた。
 「ボクが占い師だ!」スプレが自らの地位を声高に叫んだ。
 「ああ、彼は病気なん……何ィ!?」村人の一人ラプラスが驚いた。他の村人たちも、どよめいた。それもそのはず、占い師はその職能たる占いによって一晩につき一人だけ人狼か村人か見分けることができる。当然、放置しておくと人狼にとっては有害な存在なため、真っ先に彼らの標的になってしまう。
 「狩人の人、守ってね」と、占い師スプレは付け加えた。
 狩人とは、村人の職の一つだ。獣への対処法に長け、人狼からの被害から村人一人を守ることができる。ただし、自分自身が襲われた場合、身を守ることが出来ないという弱点も持つ。現時点では、誰が狩人かは明らかになっていない。
 スプレは真っ先に占い師であることを宣言し、素早く情報を提供することで人狼の被害を最小限に食い止めようと考えた。そして、それもただの無謀ではなく、早くに占い師であることを知らせることで、狩人に自らを護衛対象だと認識させ、より確実に味方につけようとしたのだ。
 「でも本当に占い師……?」スピカはボソッとつぶやいた。そう、彼が本当のことを言っているとは限らない。人狼が自ら占い師だと騙り、場を混沌とさせようと目論んでいるかもしれないのだ。スプレが人狼ではないという保証はどこにもない。
 「まだ判断材料が少ない……!」エリは言った。
 「みんなが真実を話している保証はどこにも……」ちゃあも不安を口にした。
 「たしかに狩人だったら確実に守り切れるだろうしな……そう考えると最初にばらすのはアリか」Odioが感心して言った。
 「人狼の数が一人だったり、三人だったりするかも」スピカが言った。
 
 審判の時間がやってきた。誰を人狼と認め、処刑するか。それを決める投票を行った。投票は難航した。何度も票が割れ、中々処刑者が決まらなかった。情報がまだ少ない。当然だ。結局投票を繰り返した結果、処刑される者はスピカに決定した。彼女はその日の日没前に処刑された。しかし、事件はまだ終わらなかった。

 そして最初の日の夜。皆が寝静まっている間、占い師は狼を占う。狩人は村人を護るために待機する。そして、生き残った人狼が次の村人をターゲットに活動する。それぞれの思惑が静かに交差し、再び夜が明けた。

 死体が発見された。その死体は村人のちゃあのものだった。
 「ゆるさねえ……」ファウが怒りを表した。「むごいことを……」Shilverhoundが哀れんだ。
 「残念だけど、占った人は村人だった」自称占い師スプレは昨晩占った結果を伝えた。
 「最初に占ったのはちゃあさんとは別の人なんです?」ラプラスは訊ねた。「うん」とスプレが答えた。
 「今晩占って人狼が見つからなかったら、占った人の名前言うね」と言った。「処刑回避できるように」他の村人もスプレの意見にとりあえず同意してうなずいた。
 「しかしどうしたものか……何故スプレさんが人狼に襲われなかったのか」エリたちが推理する。
「ブラフだと疑ったとか?」
「確実に狩人に守られるから頭数減らすために別の人にしたとか」 
「思ったとおりスピカが処刑になったから……逆に疑わしくない人が狼だと予想するよ。さっきは発言で決めてたけど、狼は発言に気をつけている」
「うすうす感づいていたのよね……」 
「そういえば、霊媒師の人はいますか?」ラプラスがその場にいる全員に呼びかけた。霊媒師とは、死んだ者の正体を知ることのできる職能を持つ村人のことだ。彼の力を借りれば、処刑された者が人狼だったかどうか確認することができる。しかし、霊媒師の人狼にとって不利になる者だ。霊媒によって知りえた情報を皆に伝えると、霊媒師であることがバレて人狼の標的となってしまう。占い師と同様、慎重に情報を伝えていく必要がある。
 「うん、私だよ?」エリがあっさりと告白した。 
 「死んだ中に狼いた?」スプレが質問する。
 「残念ながら……スピカさんがそうだった」周囲に緊張が走る。
「やっぱりか……」
「一発命中だったか」「スピカさんだな」Odio、りつをはじめ村人たちがどよめきあった。スプレが目立つ声で言った。
 「あそこで死ななくても僕が見てたけどね。功を焦ったのが失敗だぜスピカ。……でも後がわっかんねえんだよなぁ」
 「確実に狼は減ったのだ」りつが自信ありげにつぶやいた。
 「まぁ確かにがっついてたな」Odioも口を開いた。
 「とりあえずボクが占った人は二人まだいる。次でその人の名前を言うからかなり絞れるね。……いや、今言おう。占ったのはラプラスとエリだ。二人とも村人だった」スプレはあえてここで占った人の情報を開示した。二人の正体を明かし、人狼の正体を絞るために。だが、この時点でスプレへの疑いが高まっているということを彼はまだ知るよしもなかった。

 二回目の投票。処刑されたのはスプレだった。彼は喋りすぎた。疑心暗鬼の中にあっても、彼は喋り続けた。結果、有益な情報を流すことができた。しかし、かえってそれが自身への疑惑を深めることにもなったのだ。皮肉にも、功を焦った結果殺されてしまうというスピカと同じ失敗を犯す結果になってしまった。
 「信じてくれればすぐに終わったのに……」最期に彼はそう言い残し、この世を去った。
 
 夜になり、それが過ぎればまた朝になる。ごく普通の時の流れだ。この日も死体が見つかった、ということを除いては。
 Shilverhound。今日の犠牲者の名前だ。状況は昨日から悪化するばかり。当然だ。原因となる人狼はまだ村に居るのだから。
 「エリさん、スプレさんのは村人だったんですか?」ラプラスがエリに訊ねた。
 ラプラスの質問に対し、エリは「今日で決めるか」と意味深なことを述べた後、 このように言った。
 「実は私……霊媒師ではないの」
 場に衝撃が走る。前日のやりとりが覆る発言。その場にいる全員の顔が驚きの色に染まった。
 「しかし昨日はね、ラプラスさんを護っていたんだ」とエリは付け加えた。
 この発言から読み取れることはひとつ。言っていることが正しいのなら、彼女は霊媒師ではなく、狩人だということだ。他人を護ることができるのは狩人のみ。ラプラスを護っていた、ということは彼女は狩人だということに他ならない。
 「霊媒師は私」りつが喋った。女こそが真の霊媒師。あの世と通じ、正体を見破ることの出来る唯一の存在。彼女はそう語る。人狼を警戒し、職を隠していたが、ここで自らの正体を明かした。
 「エリさんと私が人であることは、スプレさんが残した言葉から確認できます。とりあえず、これを前提にしておきましょう」ラプラスが処刑されたスプレの発言をもとに、人狼の候補を絞った。
 「残ったファウとOdio……どっちか、あるいは両方狼なのか」
「どうだろうね……さすがにないと思うけど」
「なるほど……残った二人がファウとOdio」
「スプレは村人で間違いないからな……真実を言ったならば、この二人だ」
「では、異議ありだ。何故エリの嘘を正さなかったのでしょう?」
「あの時点で言ったら、護る対象が増えてしまうから」
「そういうのもあったか……」
「ホントに私、狩人なのかな?」
「最初から狩人どうこう言ってたしな」
「そういえば、何故あの時点で……エリさんは狼がわかった?」
「さぁ……気まぐれかな」
「とにかく、狼はスピカで確実」
「ちがう、役職でないのに、スピカが狼だとわかった?」
「いやでもスプレを信じると……」

 混迷した議論の中、投票の時間が訪れた。どうやら、隠れて大きな動きを見せた者から疑われていくようだ。この日の処刑者はりつだった。彼女はこの日、霊媒師であることを暴露するなど大きな動きを見せた。そして、処刑された。彼女は最期に、「公開するぞぉぉぉ」と恨み言のような何かを言い残し、散った。

 夜。残りの人数もあと4名。この中に確実に人狼は潜んでいる。そして、この時間にまた村人へ襲い掛かるだろう。今まで残され1てきた言葉を信じるならば、もう占う人は居ない。死者の正体を見破る人もいない。村人が人狼を始末するのが先か、人狼が村人を全滅させるのが先か。決戦の時は、すぐ目の前まで迫っている。

 朝になったが、死体は見つからなかった。狩人が護ったのだろうか?
 「アレ、意外」エリが思わず心のうちを漏らした。
 「とりあえずエリ……アナタやっぱり霊媒師ですよね?」
「いいえ?狩人です」
 一同は、昨日の話題の続きを始めた。「狩人なの?」「ふーむ」ファウ、Odioはいまいち納得しないような反応を見せた。
 「奇跡的に昨夜ファウさんを護ったもので」エリの発言に続いて、ファウさんは村人だよ、とファウ自身が言った。自分で言うな、という空気に変わる前に、ラプラスが昨日と同じ質問をエリにぶつける。
 「では、どうやってスピカを狼だと判断できたの?」
「アレはハッタリだよ?」
「まさか……ガチのカン?」
「もち」エリは涼しい顔をして言い放った。
 「皆真っ先に疑ってたしね……」ファウは初日の状況を回想する。
 「でも、これで私はわかった。昨日殺されかけたのはファウだって」
「私もスプレの宣言どおり村人だったからな……Odioが狼なのは……これで決まりだな」
 ラプラスはOdioに目を向けて言った。
 「いや、それだったら真っ先にエリさんに行ってると思うな」Odioは心なしか慌てた様子だった。
 「私が村人だって、わかってくれた……?信じるのならば」
「どうも今日中に終わらせなければ全滅かな……」エリが言った。
 残された時間は少ない。
 「いや、ファウを護っている時点でもうOdioしかいない」
 勝負はじきに決する。
 「しかしラプラス……かなり必死に踏み込んでいますが……」
 だが、どちらに転ぶかはわからない。
 「いいぜ、スプレの回答を信じるかどうかはみなさん次第だ」
 そう、ここにいる全員の選択次第。
 「……」
 村人が勝つか、人狼が勝つか。
 「さあ、決着を付けましょう」

 
 村に平和が訪れた。投票による処刑によって、人狼を村から完全に消え去った。処刑された者の名前はOdio。彼こそが村に紛れた最後の人狼だった。勇気、知恵、洞察を駆使することによって人狼を見つけ出し、見事に村人たちが勝利を収めたのだ。しかし、人狼スピカOdioによってもたらされた爪痕は大きい。狩人であるエリは生き残ったものの、占い師スプレ、霊媒師りつ、一般の村人であるちゃあShilverhoundを一連の事件で失った。村人にとって大きな損失を残す結果となってしまった。そして、これで物語が終わったわけではない。再び、人狼が現れ、村を襲うことがあるかもしれない。人狼は常に人間を狙っている。彼らをこの世から駆逐するまで、真の平和は訪れない。この物語は何度でも繰り返される。そして、再びこの物語が始まるその日を、私は楽しみにしている。
 

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